タイBL、タイドラマに浸かる日々|サバイなブログ

タイBL、タイドラマを中心にアジアのドラマ・映画について語ってます

KinnPorsche第一話・二話。タイBL版キングスマン?

社会運動とBoysLoveをいっしょくたにして、こねくり回して社会派BLという斬新な作風を切り開いたのが『Not Me』なら、ダークビジネスをとりしきるマフィアの世界で少し悪い匂いのするイケメン達が派手なドンパチを繰り広げる本格マフィアBLと呼べそうなのがこの『KinnPorsche』

ハグもキスもしない内に主役の1人が裏切り物の眉間に銃で風穴を開けるという展開。

「それはBLに必要なのですか?」と問いただしたくなりますが、作品のトーンがむしろガッツリマフィア映画のそれなのでまるで意外に思わない。

男子が互いにときめく様を見たいがためにBL作品を見てるのに、これまでのところそれらしき展開はほぼ皆無^^

でも面白い!でも楽しめる!

タイBLを(Not Me共々)新たな次元に引き上げてきそうな

KinnPorsche、一話二話の感想を

主人公のPorscheさんは籍だけはあるがサボりまくりの大学生。というのも彼は(自分のせいではないものの)多額の借金を抱えていて、両親の残した家が人の手に渡らないように、夜はバーで女性客相手に荒稼ぎ、時には賭けファイトの闘士となりお金を工面しないといけない身の上だった。

そんな折(お金目当てで)マフィアの若頭Kinnを助けたのが運の尽き。

どういうわけだか目をつけられて「俺のボディーガードになれ」とつきまとわれる。

 

 

 

第一話では、チャラみ漂うPorscheさんが実は弟思いのいいお兄さんであり、彼らは経済的な問題を抱えてて、想い出深い家を明け渡さなくていけない事態に直面しているという家庭の事情がテンポ良く提示されていく。

健気な弟との素朴なやりとりにくわえ、降りかかる受難に笑顔で立ち向かうPorscheさんに好感を抱かない方が難しい。

2人を手助けしたいという気持ちも(おそらく)胸にありながら、依存症が災いをして彼らを窮地に追い込んでしまう叔父さんも(それを指摘されると地味に逆ぎれするところも含めて)キャラクターとして深みがあって、この3人が織りなす人間のドラマに存分に見応えがあるので(特に兄と2人の夢を語る弟が健気だ)BにLする展開がこれっぽちもなくってもまるで不満に感じない。

望まぬ道へ足を踏み入れざるを得なくなる事情と、そうまでしてでも守りたい物の存在が丁寧に描写されていてドラマの第一話としても文句ない滑り出し。

 

続く2話では1話のヒューマン路線をなんとまるっと捨て去って^^;

Kinn家のボディガードが、実はチンピラマフィアとまるで違って中々に高いプライドと規律の元に成り立っている組織だという事が描かれます。

一話のしみじみ感動路線はどこへやら……。

半ケツだして登場する相部屋の子とか「あなたの鯉はまだ生きてます。口パクパクしてますよ」と突っ込みたくなるピンクローブの長兄?長姉?テーンクン様などコメディ色全開のエピソード。

能力を買われてその一員になったかのように思われたPorscheさんですが、実際のところ組織の一員としては、プロのボディガードとしての自覚はないし、スキルも未熟そのものではっきり言うとポンコツで。

人柄に見るべきところはあるしポテンシャルは高いけど、荒削りどころか掘り起こしたまんまの原石Porscheがこの組織で磨かれていく展開になりそうで(その過程できっとBがLする展開になるはずだ!)

となるとマフィア映画かと思っていたけど、むしろ「礼節が人を作る」というコリン・ファースの決め台詞で有名なキングスマンのタイBL版+コメディ要素マシマシな作品なのかもしれないなぁ……。

と2話を視聴して感じています。

待て次号!

rukacchii.hatenablog.com