過去パートでは酒と煙草が止められないThannamの悪母として登場したWan。
視聴者はもちろん、登場人物の誰も消息を知らずにいた彼女が、ついに現在パートに登場してからの
Happy Birthdayの第10話。感想を!
第九話はこちら
ボサボサだった髪もキレイにまとめ、すっかり落ち着いた様子のWan。
娘と2人で住んでいたボロ屋を訪れ、感慨深げな様子の彼女。
その足で生前のTharnnamと親交が深かったTai(NaiではなくTaiでした)の家を訪れる。
ここで「彼女が娘を置いて失踪していた」という(少なくともボクにとっては)意外な事実が明かされました。
てっきり娘の自殺をきっかけに町を出たものと思っていたので……。
自分とこのまま暮らしていては、娘は満足な教育も受けられず、貧しい暮らしから抜けだせないまま。
いっそ別れた旦那に預ける方が娘のためだ。と彼女は思う。
しかし幸か不幸か娘は母にとても懐いていて、自分がここにいる限り元旦那の家に行ってくれそうにない。
そこで彼女は娘を置いて失踪する事に決めたのだ。
彼女なりに娘を思っての行動ではあったのですが、これがすでに不安定だったTharnnamのメンタルをさらに激しく揺さぶったのは間違いないでしょう。
失踪後。
彼女は英国人の旦那を見つけると、崩れた生活を立て直す。
17年が経過して満を持して再びこの町を訪れた。
「娘を連れ戻す」ために。
この回での彼女の出番はさほど多いわけではないのですが
「彼女が娘の自殺をいつ、どんな形で知ることになるのか」
というのは、お話の求心力(見させ続ける力)になっているかなと思いました。
この第10話をまるっと使って描かれるのは「母親の失踪」という大きな出来事に心を痛める過去のTharnnam。
そして彼女を実の娘のように想いながらも、結局、彼女の願いを叶えられなかったTaiの深い心のキズ。
母の失踪を受け不安定になったTharnnamを心配し、あれこれ世話を焼くTaiおじさん。
それでもTaiは「身を寄せたい」というTharnnamの涙ながらのお願いを聞き入れず、彼女を実父(Tonmaiパパ)の家へと送り届ける。
一連のやりとりからは、Taiが彼女をホントに娘のように愛している事は充分に伝わってきます。
にもかかわらず彼がTharnnamを引き取らなかった理由。
血の繋がりがない、というのもあるでしょうけど。
おそらく彼自身もTharnnamの母親同様ちゃんとした教育を受けておらず、経済的に余裕があるとは言えなかったから、というのもありそうな気がします。
いくら本人が嫌っがているとはいえ、すぐそばに(自分よりは)裕福な実父がいるのであれば、そちらに預けるのが当たり前。
大人としてはごく常識的な決断ですが。
Taiは「自分がTharnnamを見捨てた」という想いを、ずっと持っていたのかもしれません。
その彼に謝罪の機会が訪れるのは17年後。
Taiはもちろん今も校内でコピー屋をやっている。
Teeと仲良く手を繋いで走り去ったことで「ゲイ」だと陰口(いや面と向かっても)を叩かれるtonmai君から「どこから悪いんですか?」と声をかけられた彼。
逆にTonmaiを呼び止め、話をすることに。
「Teeと2人で仲良く手を繋いでいたようだが?」と尋ねると
「実はTeeさんと手とつないでいたのはボクではなく、姉なんです」という答え。
大人ですから、普通一笑に付しそうなものですが、Wan絡みの一件で若干感傷的になっていたのでしょうか?
Taiは彼女に(もちろんTonmaiに)質問をします。
「あの日、君を君のお父さんの家まで送り届けた事を怒っているかい?」
「全然怒ってない。ただ傷ついたって言ってます」
霊媒師Tonamiくんのこの一言で、Taiおじさんの涙腺は大決壊。
Tharnnamの魂がまだ近くにいることをあっさり信じてしまいます。
ボロ泣きのTaiおじさんに負けず取らず号泣モードの姉は、たまらずTonmaiの腕に手をのばす。
姉の気持ちを察した心優しい霊媒師Tonmai君。
2人はヒシっと手をつなぎ、次の瞬間。
「バルス!」
とは言わずに^^;
姉がTonmaiの体に憑依した(のでTaiにはTharnnamの姿が見える)。
こうしてTaiはTeeに続いてTharnnamと再会を果たし謝罪する。
めでたしめでたし。
ちなみに今回もメインにはほとんど絡みませんがTeeさんも出てきます。
Tonmai君が姉と取り決めをしたので、毎週土曜日に彼女に会える事になり喜ぶTee様。
この時にTonmai君が口元を抑えて
「過激なことはしないでね。俺の体なんだし」
というのが笑えます^^
彼はまたキスされたらかなわんっと思ったのでしょうか?
そして彼のお願いに「わかった!」とTee様も姉も答えない。
もっと過激なことをやる気なのか?
この2人!
というわけで。待て次号。