「もうこれ以上、待てないから」
Tharnnamの最後の言葉が書かれた手紙。
マネージャーが長年隠していたその手紙を見つけてしまったTee。
彼は生まれ故郷の街へ車を走らせた。
からの第四話。
第三話はこちらから
Teeさんは一応、地元の街で聞き込みらしい事をするわけですが。
犯人は最初から分かっていた様子。
それはTonmaiのお父さん。
Teeは直々にTonmai家を訪問する。
「この手紙を送ってきたのはあなたですね?」
Teeの質問にあっさり「そうだ」と自白するTonmaiパパ。
お前は役者として成功し、優雅な生活を手に入れた。それが私には受け入れがたい。
お前は自分がした事を絶対忘れるべきじゃないんだ!
と、パパは最初から臨戦態勢であっというまにヒートアップ。
心臓発作でも起こしそうな勢いで、Teeのことを責め立てる。
「僕にどうしろと言うんですか?僕もあなたと同じように悲しんでます。他にどうしろと?僕も死ねば満足ですか?」
「やってみればいい!お前のような奴は死んで当然だ」
仕事に大きな穴を空けてまで地元の街に戻ってきて(おそらく)監督にも言われた事ない激しい罵声を浴びせかけられたTee大ショック。
なじるだけなじったtonmaiパパは「ウチから出てけ!」とTeeを追い返す。
ちょっと目があったTonmaiママに促され、Teeはその場を立ち去るのでありました。
一部始終を隣で目撃していたTonmaiママ。
今度は彼女がパパに噛みつきます!
ざっくりいうと。
ママ「なんのためにこんな事したの?Teeが警察に訴えたらどうするつもり?」
パパ「警察なんざこわくねーぜ!」
ママ「私やTonmaiはどうなるの?あなたの人生はどこにあるの?私は思ってる。Thannamが自殺したのはTeeせいなんかじゃない。あれは……」
パパ「止めろ!」
このシーン。
当初は、母親って強いよなと思ったのでした。
自分も娘を亡くしてツラかったはずなのに、生まれたばかりの息子もいるから自分を奮い立たせて前に進もう、過去は思い出にして自分たちの幸せを作ろう。
と奮闘してきたんだろうなぁ、と思ったのでした。
それも解釈として間違ってはいないと思うのですが、事実を知ってから(ブログのために^^;)再度見返すと、色んな想いがこの人の中にはあったんだろうなぁ……。
とやるせない想いになりますね。
さてパパの逆襲に大ダメージを受けたTee。
今もハトリの幽霊が住む元の我が家に逃げ込んで、お得意の酒に飲まれる作戦を一人だらだらと敢行する。
Pana(教師をやってるTeeの友人。別番組ではTinの嫌な兄)から受け取ったTharnnamのラジカセで、彼女がテープに吹き込んだ声に耳を傾けるTee。
その時にかかる物悲しい曲がこちら。
どん!
サムネイルをもう少し頑張れなかったのか……という想いもありますが^^;
この曲。
番組のエンディングソングなんですが、フルコーラス流れたことは(たぶん)ないんじゃないでしょうか?
日本の秋冬にぴったりなしんみりしたバラード。
一人だらしなく涙を流しつつ、酒をあおるTeeさん。
その底なしの哀しみを強く表現しているように感じられます。
ハンサムさんはこんな時でもインスタばえする美しさなんですが「生きているのがどうしようもなく辛い」というのは中の人の演技からひしひしと伝わってきます。
酔いつぶれて眠ってしまった Tee。
夢か。
ひたひたと水をかきわけ近づいてくるThanam。
生気の抜けた表情でたたずむTeeに、彼女は優しく微笑み言葉をかける。
「なぜ泣くの?」
「俺は死んだほうがいいんだろうか?」
「なぜそんな風に思うの?」
「死ぬのは恐ろしいものかい?」
「いいえ。そんなことない。今日から私達、あなたが酔っていなくても会えるようになるのよ。私達、ずっと一緒にいられるようになる。あなたも、これ以上苦しまなくてすむわ」
前述のバラードのインストゥルメンタル(歌なし)が優しくかかる中、全体的に穏やかなトーンで展開されるこのシーン。
でも実は不穏なセリフのオンパレードでして……。
「あなたをずっと待っていたの。こっちに来て、そして私のそばにいて、Tee」
これ。
死神だよね。
こうしてTeeは吊るしたロープに首を入れ、椅子を倒して自殺を図ったのでした。
待て次号!