タイBL、タイドラマに浸かる日々|サバイなブログ

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僕の姉貴は地縛霊。タイドラマ「Happy Birthday」

「この作品を見て、ブログを書いて」というリクエストがありまして……^^;

 
 
 
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Happy Birthday。

見てみました。

ふざけたタイトルをつけましたが、むしろ涙腺決壊系のドラマです。

 

それでは早速!

Happy Birthday 第一話のあらすじを

Tonmaiは17歳になった。

生まれたその日に姉が自殺し、それ以来父は悲しみの底から抜け出せない。

誕生日すら祝ってもらえなかったTonmaiだけど、この日初めて、父からプレゼントを受け取った。

それは姉の部屋の鍵。

ずっと開かずの間になっていた姉の部屋はその日からTonmaiの部屋になった。

 

ところがその部屋には先客が。

17年前自殺した姉の霊が今もその場にとどまっていたのだ。

父にも母にも見えない姉の姿を、なぜかTonmaiは見る事が(触ることも)できる。

姉の願いを聞き入れ姉の服を燃やす(ことで幽霊の姉がその服を着られるようになる)

そこを父に見つかり「勝手な事をするな」と殴られる。

 

慰める姉の霊に愛されなかった17年間を切々と告げる。

Tonmaiはそして姉の霊に聞くのです。

 

「姉さんはどうしてオレの生まれた日に自殺なんかしたの?」

  

とこんな感じでしょうか。

  

 

  

Happy Birthday 第一話のツッコミどころと見どころを!

全般的に悲しげなトーンのドラマでした。

曲といい、設定といい、ついでに言うなら役者さんといい、韓流ドラマの空気感を感じるドラマ。

しんみりと泣かせに入ってる印象でした。

 

このドラマ、ダブル主演だと思うのですが。

Tonmaiではない方の主演、P’Teeがそれはもう怪物級のハンサムさん

売出し中のイケメン俳優という役どころという事もありますが、イケメンオーラがハンパない。

笑った顔が誰かに似てるとずっと思っていましたが、思い出しました!

ペ・ヨンジュンだ!

 

タイの役者さんは、パーツは整っていてもどっか垢抜けなかったり、庶民的な薫りのする人が多い(そこが魅力だと個人的には思います)のですが、この役にはそういう気さくさはゼロ。

韓流スターのようなオーラがビシバシ伝わってきます。

正直にいうなら、苦手なタイプです^^;

 

もう片方の(そしてこっちが一番手)主役Tonmaiは打って変わって普通の男の子

17年間、悲しみに包まれた家で寂しく生きてきたので、表情に乏しく、口数も少なく、自己主張もしない。

スクールカーストの底辺にいることをなんの疑問もなく受け入れている。

影うす〜く、冴えない男子。

 

訂正。

この話、Tonmai君が一番手の主役だと思っていましたが違うようです。

主役はP'teeの方です、多分。

オープニングの順番見れば一目瞭然でしたね^^;

申し訳ない。

 

演じているのはMy Dear LooserのIn役を演じ、見事Our Skyへの出演という栄誉を射止めた(^^;)Pleum君(Pluem Purim♠️ (@PlPurim) | Twitter)。

My Dear Looserで、Nanon君演じるマッシュルーム(名前は忘れた)をいじめてた印象が強かったので先入観で「合ってないのでは?」と思ったりもしていたのですが。

 

よくよく見るとおっとりした素朴な感じのビジュアルもあり^^

テンション低めのTonmaiという役の空気はよく出ていたんじゃないかなと思います。

個人的には、前述のイケメンよりTonmaiのがずっと好感を覚えます。

  

 

  

物語はこの二人を交互に描いていきます。

超弩級イケメンの方はスターとして成功しているのにもかかわらず、素行の悪さやアルコール依存という問題を抱えている。

 

Tonmaiは、17年たった今も悲しみから抜け出せない父と暮らしている。

この一家の荒みっぷりがすごいです^^

食事のときにも会話なし。父は息子の言葉には反応しない。父は一切笑わない。

父の前では「誕生日おめでとう」という言葉すらタブーという^^:

 

「この状況で17年。Tonmai。よくまあグレなかったね」

 

という事実上の家族崩壊状態

数少ない救いは、母親が理性を保っていてしかもハッキリ旦那に意見するとこ。

姉の服を燃やしたTonmaiを殴った旦那。

母はすぐさま怒鳴りつけます。

 

「こんな態度を続けていたら、そのうち燃やすのは服だけじゃすまなくなるわよ!」

 

いや実際、この状況で家燃えたり、刺されたりしてないのは奇跡と言ってもいいんじゃないかと思いましたよ。

 

そしてもう一つの救いは幼馴染の女の子(髪型が広瀬すず)の存在。

誕生日を祝ってもらえないTonmaiですが、この子は毎年誕生日に文具を送ってくれてるようです。

 

Tonmaiはそれを使わずに、全部缶ケースの中に取っておいてある。

たぶん。次誰かに誕生日プレゼントをもらえるか判らないから。

無くなってしまっても、また来年プレゼントをもらえるかどうか判らないから。

17年間でもらった誕生日プレゼントのほとんど(もしかするとすべて)がちっさい缶ケースにすっぽり入っちゃってる

それをめっちゃ幸せそうに見つめるTonmai。

 

これを不憫と言わずして不憫という言葉をいつ使うんだ!

 

17年間、自分は何も悪くないのに誕生日すら祝ってもらえない

 

という物語の内容を知ってしまうと作品のタイトルがまず涙腺にきます。

なによりOPでちょろっとだけ流れるハッピバースディのメロデイが辛い

 

このあと姉が「幽霊だよん!」と言って現れた辺りは少し作品のトーンが軽くなったりするのですが、後半には再び不憫な展開に。

父ちゃんに殴られたTonmai君。

門の脇から十メートル位の離れた場所までプチ家出してきた彼に、姉の幽霊が慰めにきます。

Tonmaiは自分の寂しい17年間を訥々と語ります。

 

「(まちがっている可能性あり)前は生まれてきてよかったって思ってたけど。今はそう思えなくなってるんだ。なぜだか判る?誕生日すら祝ってもらえないんだよ。オレ分かってるんだよ。みんなオレの誕生日を覚えてるって。オレの誕生日はみんなの心の中にはあるんだって。なのにみんな忘れたふりをして、なんてことない普通の日のように振る舞うんだ。それって笑えない?」

 

これを不憫と言わずして不憫という言葉をいつ使うんだ!
待て次号!

rukacchii.hatenablog.com

 

この作品はGMMTVのYoutubeチャンネルで閲覧が可能です!

後半の長台詞部分とか、曲の効果も相まってなかなか涙腺に来るいいシーンです。

ぜひ見てみてください^^

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