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The Gifted Graduation 第九話の巻「戻ってきた黒い目の人」の巻

「昨日の敵は今日の友」みたいな王道少年漫画の展開に持っていくと思いきや、そっちにもいかない^^;

The Gifted Graduation第九話の感想を

第九話についてはこちら↓↓↓

rukacchii.hatenablog.com

 
 
 
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校長の過去を聞かされたPangは、信じきれてるわけでもないけど(あなたの勘は鋭かった)共に共闘する事を承諾する。

こうしてSupotさんによるPang強化合宿が始まった。

ルーク・スカイウォーカーとマスター・ヨーダのような関係になるのかと思ったら、この合宿、弟子が「僕にはできない」と言い出して、一日目にしてすぐ終わる^^;

 

お話の筋としては「お?」となる意外な展開。

ですが、これまでずっと他人を力で支配する事を忌避してきたPangの心情を考えると、こうならないほうが違和感を感じる納得感のある展開。

予想の斜め上をいく展開が本当に多いThe Gifted Graduationですが、その展開がキャラクターの心情に沿っているので「それはおかしいでしょ?」とは思わない。

 

ここでも。

校長が主張するように「理想を掲げるだけじゃだめだ。もっと図太くならなければ。力を最大限に発揮して相手をねじ伏せなくては(意訳)」と。

Pangが次々「ひざまずけ」と言ってしまったら、ちょっとがっかりするというか……。

 

「あぁPangも汚い大人の仲間入りか。Waveの言ったとおり、友達よりも目的を取ってしまうのか」と感じてしまっていたと思います。

ま、つまりはPangというキャラクターが持っている魅力が損なわれてしまっただろうなと思うのです。

ここで友達の事を逐一思い描いたあげく「自分のやり方をさがす」と言って去っていく

不器用で青臭いPangこそが、僕の好きなPangなのです。

 

ついでに言うなら「我々はその能力にふさわしい待遇を受けるべきだ」と言うSupot校長も過去から主張が一貫していて、それはそれで魅力的だと思います。

 

とはいえ。

このままPangさんが能力を全開放する事を拒否続けていくと最後はどうなるんでしょうね?

絵的には、クライマックスはGifted勢揃いで互いの能力をバンバン使う超能力合戦を見たいし、作る側もやりたいだろうと思うんですけど^^;

 

 

 

校長と早々に袂をわかったPang少年とはべつに。

彼の仲間たちには「何者かによって(Pichetさんだというのは公然の秘密だ)彼らの能力がリークされ、国内が大騒ぎになっている」という別の問題が浮上していた。

「俺たち化け物扱いされてイジメられるんじゃね?」

と怯える初代の面々を前に、いまだ実績ゼロのDarinさんは「時は来た!世間にあなた達の事を公表しましょう」と宣言し、着々と記者会見の準備をする。

 

自分のやり方を探すといったPang少年は、結局はずっと一緒にやってきた初代メンツの一部に声をかけるが

Kornに起こった事を考えたら私はのれない」とMonが去り、

「これを楽しめるかどうかもう判らない」とOhmも去る。

 

ここでOhmが「I love you」とか言い出すので一瞬ビックリするんですが、たぶん親愛の情だと思います。が……。

Pangの「You are my friend」が気になりますね^^;

わざわざここでこのセリフ必要かな。

 

 

 

かくして1人残ってくれたのはWaveさんで、シーズン1のラスト同様に2人は記者会見中止作戦を企画し実行する。

前回同様記者会見に乗りつけて「記者会見をするんだったら、ウィルスのこともぶちまけちゃうぞ!」と脅しにかかるが、これは今回も効果を発揮しない。

「連行しなさい!」

とDarinさんが黒服をけしかける、その瞬間「俺はのれない」といったOhmがPangをかばいに飛び出す展開が嬉しい。

I love youという言い方も大げさじゃない深い友情をその行動に感じます。

 

Ohmの果敢な行動を止めたのは、かっては仲間だったはずのPhun

彼はDarin達が主張する「自分たちの事を公にする」案に積極的。

このシーズンを通してPangへの不信感を募らせ続けてきた彼は、OhmにPangから模写した能力を使ってその場を収めてしまう。

万事休す。

これにてまたもPangは負けてしまうのか!

と思ったら、そもそもこれは時間稼ぎで、裏ではWaveとTimeら下級生がウィルスを確保しようと奮闘していた。

 

各々の感情にフォーカスした重たい展開が続いた後の、久しぶりの超能力コンボは爽快感すら感じます。

Graceちゃんが「めんどくさいから全部持ってちゃえ」と雑にウィルスをリュックサックに放り込むのもキャラが出てる^^

 

結構危険なウィルスを背負って逃亡を図るGraceとThird。

その前に立ちふさがったのは、この回ではハッキリとDarin側として動いているPhun様。

今回も能力を使って「その鞄を俺によこせ」と指示するが、これにはPangが先手を打っていて「誰にもその薬を渡すな」と指示をだしていた。

デスノートみたいでワクワクしますね。

 

ならば……という感じで、ストレスを溜めまくっていたPhun様はついに。

ついに黒い目の人を覚醒させる。

Thirdの首をしめあげて「ウィルスを渡せ」と真っ黒い目で言うPhun様。

と、そこに駆けつけたのがChanonに助けだされたPang。

Thirdに代わってPangがPhunと対峙することになり、なんとか彼をねじ伏せる。

 

「こんな事に巻き込まれてしまったけど、俺はお前を友だちだと思っているよ。お前は俺の敵じゃないし、俺もお前の敵じゃない」

 

言葉だけ聞くと、とても感動的な言葉がPangに口から飛び出してきて、それが故にPhun様は正気に戻ったように感じられますが。

ここはPhunの手をつかみつつ、かつ能力発動時のキーンという効果音もついている事を考えると、意図しているのかいないのかは別にしてPangの能力は発動している。

その結果、Phunは落ち着いた。

と見たほうが良い気がしています。

 

固唾をのんで見守っていたClairさん。

安堵のあまり泣きながら崩れ落ちるのが胸に来ますね。

地味なシーンですけどこの熱演は素晴らしかった。

 

 

 

ウィルスを持ち去ったGraceとThirdは、Chanonに連れられTimeがいる校長のアジトにやってくる。

 

後で確認したら。

すでに彼らが入室した時点でチックタックと音がなってるんですよね。

彼が最初その場にいないので気にならなかったというだけで。

この辺の仕込みの上手さが「おぉ!」という驚きに繋がっていくんでしょうね。

 

部屋にPomが現れるのと、Darinから「彼にウィルスは渡さないで」と電話が来るのはほぼ一緒。

この辺りでBGMがかかるのでチックタックが聞きづらくなります。たぶん意図的に。

これにて一件落着感のある状況に待ったをかけて「これをなにに使うつもりなの?」と聞くのはThird。

無表情のPomさんのアップと同時にメトロノームの音が早くなり、その存在を意識する。

ずっと見てきた人からしたら「ヤバい!」と思わずニヤニヤしてしまう状況。

「Pomさん一体なにを」

と言った後には腕があがって、指パッチン。

 

「おお!」と僕は思わず大喝采

能力が発動される瞬間を見るのは楽しいですね。

 

かくしてウィルスは校長の手に落ちてしまったのでした。

一時のどん底を乗り越えて、なんとなく修復の兆しが見えはじめた初代Giftedの面々はドヤ顔の校長をテレビの向こうに見ることになる。

という展開で待て次号!

 

 

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