タイBL、タイドラマに浸かる日々|サバイなブログ

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EN of Love #2 Love mechanics Mark役。Warの魅力が光る

En of loveの2番手は「Love mechanics」

(設定上の)イケメン君の推しの一手であっけなーく陥落した水泳部の部長Bar。

そのBarがオーディーンも真っ青の一刀両断で「ごめんなさい」と切り伏せた後輩・Mark君がこのLove mechanicsの主役です。

 

中の人はこちらの方。

だん! 

 Warさん。

お名前に似合わず甘めのかわいいルックスですね。

インタビューでは自分の事を「(役とおなじく)内向的で、静かな場所が好きで、親しい人もごく少数」とおしとやかアピールをわりと饒舌にケケケと大笑いしながら語っています。

確認できたかぎりキャリアはあまり多くはなく、そのすべてがBL絡み。

Markが初の当たり役という事でしょうか。

だがしかし、とても映像向きな微細な演技で、この作品のレベルを2つ3つ上にあげた作品の功労者と言い切っていいでしょう。

全編にわたってこのWar君の表情の魅力がキラキラしてるわけですが、一箇所だけ取り上げておきたい^^。

2話で2回目のVeeとおかゆを食べるシーン。

「彼女と別れてほしいんだろ?そうしてくるよ」

「別れても、愛することは止められないんじゃない?」

「以前とは違ってそこまで馬鹿じゃありません」

「よくわかんない。短く明確に。どうして小難しくしちゃうのさ?」

「だからさ。Ployのことはもう好きじゃない。今はMarkが好きだから。これ以上好きになったら、それは愛してるってことだよね。これでいい?」

の後。

この後のMarkの表情が素晴らしい

2020年上半期ベストエクスプレッション賞はぶっちぎりでこの瞬間ですね。

おめでとうございます(気が早い)

この後。

「お前はめんどくさいよ」とVeeに言われて、自分のお粥から大きな豚肉をすくって、Veeの口に押し込むまでの流れも完璧です。

 

というわけでEn of love Love mechanicsの感想を

他の2本はこちら

rukacchii.hatenablog.com

 


今回も主題歌「Hair Clip」の動画をどうぞ!

どん!

Barにふられて程ない頃のどっかのやっすいバーかクラブで。

Markはぐでんぐでんの状態で「Bar先輩はどうしてボクを好きになってくれないんだよぉ」と千鳥足。

たまたまなのか連れてったのかは不明ですが、そこにいたのはVee先輩。

Markは

「Bar先輩、オレ本気でめちゃくちゃ好きなんですよ」

と、だらしなくしなだれかかる。

「おれはBarじゃない」

「なんで先輩になってくれないんですか?」  

「Barだったらどうするつもりなんだよ」

「エッチなこと」

壁が「どんっ」と激しい音がするほど突き飛ばし拒否るVee。

でも結局はキスして、それから先はお楽しみという展開になりました。

 

冒頭数分で「Tosakanがいなくても、Barはこの子を選ばないだろうなぁ」と思いましたね。

TOSSARAを見るかぎり、Barはそういう事に消極的というか保守的な印象をうけました。

そっちの相性も大事なんでしょうけど、人格とか価値観がまず第一。

それが合致して、お付き合いをはじめて、さぁようやく……という感じ。

対するTosakanも、お菓子攻撃とかデート攻勢とかグイグイ仕掛けていきましたが、そっちの方はかなり淡白。

付き合ってからも、おとなしく相手がその気になるのを待てるジェントルマン。

これがMarkだったら、付き合ったその日に、なんなら付き合う前から、それを求めて甘えてきそうな印象もある。

そのがっつき具合にBarは引いちゃうだろうな。

と思いました。

ま。BarとTosakanは収まるべきとこにキチンと収まっていて、端からMarkの入るスキはなかったという事なんでしょう。

 

 

 

逆に失恋のスキにつけこまれて、お楽しみされてしまったMarkさん。

先に起きてたVee先輩に

「オレの友達にまとわりつくな」とたしなめられて、コンボで一つ「ついでに昨夜のことは黙っておけ。彼女に知られたくないからな」

と口外禁止を言い渡される。

 

クラブでのキス〜ここまでの流れだけを見るとVee先輩は「チャラい系の遊び人」という印象ですが、どうもそうではないようです。

どっちかというと彼女を大切にする真面目君というのが友人の彼への評価。

そんな彼が泥酔状態のMarkに手をだしちゃったというのであれば、このVeeさん前からMarkの事を気にかけていた。

ということなのかもしれません。

中の人はこちらの方。Yin君です。Markさんと並んだ時の相性が良い印象はあります。

 

 

やる事やって、言う事言って、部屋を出てったVee先輩。

一人取り残されたMarkは、一刀両断されたトラウマを思い出し、

「Tosakanが告白したら喜んで、ボクがしたら嫌われる」

と卑屈に笑う。

気分転換にベランダへ出てギターをジャラランっとかき鳴らすと、さっきまで部屋にいたVeeが彼女と一緒にベランダにいた。

MarkはVeeへのあてつけに彼女を褒める。

「先輩のようなきれいな人、ボクすごく好きなんですよね」

「そっか。人の物に手をつけるのが好きなんだな」

皮肉に皮肉を返されて、ぐうの根のもでなくなったMarkさん。

それでも最後に一言

「2人の愛がいつまでも続きますように」

と言い残し去っていく。

 

 

 

過去の回想も含めて、この一連のシークエンスに、Markという子がきれいに表現されている気がします。

グルグルとネガティブな事を反芻しがち。

自分にあまり自信がないのか。ついつい卑屈な態度やひねくれた物言いをしてしまう。

そして自分の意に沿わない状況になると、感情的になり強い言葉が出てしまい、結果さらに状況を悪くして孤立して、そしてまた卑屈になる。

端的にいうと……。

「めんどくせー子」

なわけですが、その面倒くささの原因は、一人の時間の長さから来る寂しさ。

なんだろな。

という彼の印象が、このシーンでほぼ規定される。

 

卑屈で反抗的、特には攻撃的とも言える人当たりのキツさという主人公としては、かなりとっつきにくい要素を備えたMark。

それを中和して共感できる人物にするために、彼の孤独感とか寂しさを視聴者が追体験できるようにしなくちゃいけない。

そのために。このドラマには、話を進めるうえでは必須ではない「余白」がいっぱいある。

たとえばVeeが「今からそっちに向かうから」と言った直後に、電話を切ってベッドに寝っ転がるシーン。

たとえば「今、話してるのはオレの恋人じゃないのかよ」と電話口で言われて、戸惑うMark。その後画面が引いて、ベッドにもたれて天井を見つめるシーン。

そして、Ployとの別れをつげるために部屋を出ていくVee。彼を見送るでもなく(でもがっつり気にしてる)一人おかゆを食べつづけるシーン。

 

カットしてもお話の展開上問題のないシーンの数々が、Markの心情を推しはかる余地を作ってる。

Markになにを投影するのか。

それは見る人によって違うだろうけど、自分の気持ちを投影することでMarkへの親近感を感じられるようになる。

そうすると時折顔を見せる感じの悪いMark君にも気持ちを寄せられるようになっています。

 

 

 

さてま。

お話の展開はと言いますと。Veeの彼女の浮気を偶然目撃したMark。

お楽しみのあと、いろいろとつきまとってくるVeeが落ち込んでいるのを慰めてるうちに再びの寝技。

そのままいい関係になるかと思いきや「彼女ときっぱり別れてくるわ」と言ったはずのVeeはズルズルと彼女と縁が切れず、しかもバーで彼女とキスをしていた。

これに怒ったMarkは、Veeを拒否して元カレと復縁。

仲間の協力で2人きりにしてもらったVeeはMarkに「愛してる」と告げる。

とここまでが3話です。

 

コロナの影響かなんなのか。

このドラマ、4話は展開が非常に急です。

そもそも3話のラストでほぼほぼ「NO」という決断をしたように思えたMarkは4話でもVeeからのチャットを受け入れていて、Veeはしれっと部屋に来て、そのままなんとなくベッドでMarkの肩を抱く。

 

その後、TOSAKANが乗り移ったのか?という怒涛の口説きを経てMarkとVeeは交際をスタートさせ、お手製プラネタリウムで星を見てキス。

ジ・エンドと相成ります。

3話までの展開はなんだったん?

という感じですし2人のキャラも変わってしまったような印象も受けます。

 

メインカップルの評価も高いので、ショートシリーズではなくフルシリーズで見たいという意見も多いようです。

個人的にも上のMVで使用されている2人の日常生活を描いた部分をもっと見てみたいかなと、思いました。

 

そしてEn of love3本目は新型コロナの影響で撮影が一時中断してます。

さすがはトラブルのStudio WabiSabiという展開ですね^^

ノウハウの蓄積があるでしょうから、きっとそう遠くない時期に公開されてくるでしょう。

というわけで待て次号!