タイBL、タイドラマに浸かる日々|サバイなブログ

タイBL、タイドラマを中心にアジアのドラマ・映画について語ってます

台湾発のネトフリドラマ『返校』。ゲームのドラマ化を期待すると……。

山奥のとある田舎の街に母に連れられリウ・ユンシアンは引っ越してくる。彼女が通う事になる学校には使われていない旧校舎があった。

「よくない事が色々起こる」という理由で立ち入り禁止になった校舎の事が気になったユンシアンは単身その校舎へと乗り込んだ。

 

廃墟となったその校舎で、同じクラスのDK・ウェンリアンと知り合った矢先、1人の少女が飛び降りるのをリウシアンとウェンリアンは目撃することになる。

慌ててその場を立ち去る2人。その時、リウシアンは常備している薬を落としてしまう。後日取りに戻った彼女は「互いに協力しあわないか?」とささやきかける声を聞く。

 

年単位でお久しぶりの台湾ドラマ。今回ご紹介するのが、こちらネトフリ版の「返校」です。

予告はこちら(日本語版は見つからず)。


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ネトフリ版と銘打ったので気づいた方もいるかと思いますが、この作品には『返校 言葉が消えた日』というタイトルの姉妹作が存在します。こちらは映画版です。

 

見るまでは気づかなかったのですが、共有しているのは物語の根幹となる「過去」だけで、映画とドラマでは扱う事件が違います。

そもそもがこの「返校」はゲームを原作としていて、そのゲームと同じストーリーラインを持っているのは映画版。

薄気味悪さと美しさが同居した蠱惑的な世界観の中、世相から来る悲劇の物語を描き出すゲームのドラマ版がネトフリクオリティで楽しめると期待していたのですが、このドラマ版は2000年代と現在を舞台に設定されていて、ちょっと肩透かしを食らったな、というのが正直な感想です。

 

 

 

3話くらいまでは、ゲーム版(つまり映画版)の空気感をまぁまぁ再現していて、横溝正史的なジメっとしたアジアンホラー感を感じられ「いいぞいいぞ」と思っていたのですが、そこからは個人的にはとても残念な展開に。

あの原作から、どうしてあえてその部分を膨らませようと決断したのか、制作側の意図にしっくりこない。というのが正直な感想です。

要所要所にゲームに登場した印象的な小道具、ギミック、演出なんかが踏襲されてて、ゲームに親しんだ人ならば思わずニヤリとさせられるのですが、中盤がゲームとはストーリーも作品のトーンもまるで乖離(かいり)してしまうので興味を持続するのが中々難しい。

この作品が残念だったからこそ^^;

ゲームのストーリーラインを踏襲し、映画としても評価の高いこちら!

どん。


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『返校 言葉が消えた日』を見る意欲が湧いてきたのでした。そちらは近日視聴予定。

待て次号!