タイBL、タイドラマに浸かる日々|サバイなブログ

タイBL、タイドラマを中心にアジアのドラマ・映画について語ってます

ネトフリで見れるタイ映画「DEEP 覚醒ゲーム」

youtu.be

各々事情があって「眠れない」または「寝ないで平気」な4人の若者に訪れた高額のバイト。それがDEEP。

 

ドイツ人のいかにも怪しい科学者が誘うバイトの概要は非常にシンプル。

特殊な計器を体内に注入。

あとは寝ないで日常生活を送っていれば、自然とポイント(眠らない事で蓄積される科学物質)が溜まっていき、一定数が溜まったらドイツ人の所に戻ってポイントをお金に還元するだけ。

 

実は1分連続して眠ってしまうと死んでしまうけど、マイペンライまたは「そんなのかんけーねー」と2徹3徹全然オッケーの主人公たちはこのバイトに飛びついた。

 

「睡眠命」のブログ主・るかっちからしたら「大金積まれたってそんなバイトはごめんです」と即決NGの案件ですが、遊び金やら進路の金やら、様々な事情でお金が必要な彼らは気にしない。

 

冒頭20分位で、まるで接点のなかった4人の学生がDEEPの参加者だという事で仲良くなり、以降はDEEPというゲーム感覚の治験を通して、それなりに強い友情を気付いてく。

という展開。

 

 

 

「ずっと寝ないでいるとお金がもらえる、でも寝たら殺される」という、文字に起こすと、悪くないアイディアに感じられるのですが……。

「眠れない苦痛」を映像という表現で緊迫感のある演出をするのは難しい。

視線の定まらないぼんやりとした表情や、切れる事のないアクビ。

眠れない事からくるだるさなど「寝れない苦痛」として視覚化されるものが、ことごとく緊迫感とはほど遠いのでサスペンスが盛り上がらない。

レベルがあがると、起きていなくちゃいけない時間も伸びていくんですけれど……。

睡眠不足の時間が増えるということは、寝れないせいで判断力や体力もさらに低下することになり、結果、知力と体力の限りを尽くさなくちゃいけない一番の窮地に、だらしなく床に横たわり、眠そうな目で空を見つめる事になる。

この欠点を補うために睡眠不足から来る幻覚症状というアイディアが投入されてくるんですけど、幻覚だということと、原因が睡眠不足(つまり寝ちゃえば治る)だということが判っているので、これもあまり緊迫感を盛り上げることに貢献してない。

 

前半、境遇の違う4人の高校生が友情を築きあげながらも、突如手にしたあぶく銭で夢を叶えていく部分がノリもいいし、キャストの魅力もあって、それなりに楽しく見れるので後半の失速感がより強調されてしまった感もあります。

主演の4人は男子2人、女子2人。

女子2人はさほど目ぼしい経歴が見つからなかったんですが、男子2人は畑は違えど、それなりにキャリアのある2人。

 

パーティー大好きのチャラい人Winは、YoutuberのKayavineさん。

どっかで聞いたことある名前。と思った貴方はだいぶタイ沼に浸かっています。

彼はGMMTVでも配信されたKristさんとNamtarnちゃん主演のサスペンスドラマWho are youでドラマデビューを果たしております。

Kristさんを向こうにまわして、主役のNamtarnちゃんを奪いあう恋のライバルを演じた彼、前回もノリは軽いけど心の底では傷ついているという設定でしたが、今回もほぼ同様の設定です。

Youtubeで見せてるノリで行けるので、違和感なく映画の中で生きてます。

 

もう1人の男子、ゲームオタクの猫背でひ弱な少年Peachを演じているのはタイの役者に非常に多いお名前のKit君。

どっこにでもいる平凡な少年という風貌のこのPeach君は、この映画での僕の推しです。

この人、役の設定からは想像もつかないのですが人気ロックバンドのボーカルさんでございました。

バンド名はThree man down

「関連動画によくあがってくるバンドだ」

と僕は思ったので、たぶんご存知の方もいるでしょう。

幾つか聞いてみたなかでは、この歌が一番好みかな。


www.youtube.com

お名前のクレジットがないので確実ではないのですが、この歌のドラマパートに出ている女性(サムネイルの左側の女性)が、DEEPの主役Janeを演じてる子じゃないかな?

 

ライブの映像とか見ると、わりかし男っぽいパフォーマンスで、余裕でシャウトとかしちゃう方なんですが、劇中ではそんなワイルドな面はおくびにもださず……。

常にふにゃふにゃとした腕力まるでありません、腹筋ぜんぜんありません。

って感じのゲームオタクを華麗に?演じておられます。

サスペンスとしてみると肩透かしをくらいますが、友情物として、フレッシュな若手役者を楽しむタイプの作品なのかなと、思います。

 

それでは別の作品で。

f:id:rukacchii:20210730222445j:plain