2人の恋の邪魔をするヴィランのはずなのに。
張り合えるレベルで主役の態度が悪すぎて(個人的には)ちっとも悪役感を感じられなかったノンノーン!
やっと!ようやく!悪役として本領を発揮してきてボクはワクワクしてきましたよ。
Dark Blue Kiss 第10話の感想を
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Dark Blue Kiss第9話の感想は ↓↓↓
復縁しようと妻の実家に馳せ参じる脇見運転常習犯のPeteさん。
しかし妻の実家から年下の男が出てきて鉢合わせ。
年下の男は別に招かれたわけでも歓迎されているわけでもなく。
「Kao先生のおかげでテストの成績がよかったので、父がお礼をしてこいって」っとシーフード弁当(というのでしょうか)持って押しかけただけ。
にもかかわらずPeteには「ディナーに招かれた」とウソを吐く。
「殴られた甲斐はありました。まんまとアナタ達を別れさせたんだから」
と勝ち名乗りをあげるNongNonに、Peteは得意の鉄拳制裁。
だがしかし!
「また殴ったら、パパに言いつけてやるからな」とNongNonはすかさず警告をだし、制裁をかわす。
同じお坊ちゃま育ちで、甘やかされてて、どっちも性格に難がある^^;
という点までは一致するこの2人。
父親との関係に大きな違いが現れました。
Peteは自分の人生に父の力が及ぶのを極力避けようとするのに対して、NongNonは目的のためには、親の力を積極的に利用する。
Peteはカメラを買う金が小遣いだと告げる時に、若干バツの悪そうな顔をしますが、NongNonは票を買うために金を払った事なんか、なんの感情も抱かない。
年齢的には当然ですけど、親と自分を分かつラインがハッキリ認識できてない。
だから親の金も親の権力も「ボクのもの」という感じで、てらいもなく利用する。
スネをかじるだけならまだしも(これはPeteも変わらない)他人の力で自分を大きく見せようとする人に好印象を持ちにくい。
一方の気持ちを寄せやすいという主役特権があったとしても。
気に入らない事があるとすぐに手が出る男の印象も好ましくない。
結果、この2人がイザコザしてるだけだったらお坊ちゃま同士気のすむまで傷つけあってくださいませ。
という感じなんですけれど。そのしわ寄せはKaoにきちゃう。
世間知らずのお坊ちゃま2人のいざこざために、なんで苦学生で家にお金入れてるKaoがやっすい市バスの硬いシートでさめざめと泣させられにゃいかんのだ。
そんなKaoは、おそらく仲間との時間を減らそうと今日はママのお手伝いをしてる。
昔からKaoの事を知っている同僚は、無神経にも、というか実生活にもよくおりますが「彼女はいないの?」とか「早く彼女を作って、孫の顔をみせてあげなさいよ」とか「ウチの息子は高2だけど、彼女を家に連れてきたのよ」という質問をして、Kaoとすでに息子の事に気づいてるKaoママを困らせる。
出番だ、Pete!
このおばちゃんにこそ「うぜぇよ!黙れよ!」と鉄拳制裁をくらわせてやるんだ!
と思いましたがPeteさんは現れませんでした。
悪気がないからこそ一番扱いに困る質問だったりします。
この辺のディテールの細かさが、当事者の一人としてこの作品の事を強く推せる部分です。
せっかく仲間が気を利かせて設定してくれた飲み会でも、PeteはKaoを「嘘つき」呼ばわり。
あげくクラブで酔いつぶれたNongNonをなぜか自宅まで送り届ける羽目になり、送っていったらしがみつかれて、それをパパに発見される。
というKaoからしてみれば最悪の、でもドラマ的にはお決まりの展開に。
ここは正直、Kaoも良くないと思ったんですよね。
タイBLお約束の身体ふきふきのシーンになったんですけど、ここは心を鬼にして汗まみれのまんまNongNonを置いてくるべきだったんではないでしょうかね。
倒れ込むNongNonとKaoを見て無言のNongNonパパに「思ってるのとは違うんです。Nonにちゃんと聞いてみてください」というKao。
この優しさで彼が苦境に陥いる様は次回に持ちこしとなりましたが、父親を見つめるNongNonの表情からして彼がなにを言うかは容易に想像ができる。
結果だけ見て、小心者とか、姑息とか、言いきっちゃう事もできますが、父親との関係を考えると仕方がない部分もなくはない。
父の威光を借りて自分の望みを叶えてる反面、父の意向には逆らえないNongNon。
本人にこれといった力はなくて、彼の力の源泉はすべて父親の物。
この設定があまり好印象を与えない反面、敵役でありながらも情状酌量の余地を与えてくれている気がします。
金も手間も知恵も使ってせっかくPeteを追い出したのに、親が怖くてアッサリすべてを手放しちゃう幼さが、NongNonというキャラの面白さだなと感じます。
Peteと過ごしていた時間がポカっと空いてしまったからか。
Kaoは塾講師のバイトを始めることになりますが、これすらもNongNonのせいで暗礁に乗り上げてしまいそう。
高校生の「恋に恋する自分がスキ」みたいなままごとな恋に巻き込まれ、なにもかもを失いそうなKaoさんがホントに気の毒になりますね。
さて。
最後に店長とMorkさんの展開について。
と言っても店長が「口が過ぎたよ。悪かった」と言うべきか言わざるべきかで悶々と悩む。以上。
という展開だったので、それほど内容に思う事もありません^^;
Morkの務めるカフェにPeteが来て
「小生意気な高校生がいるんだよ」
「殴りに行く?」
「お前と俺で?」
「殴りに行こうか?」
と意気投合。
その展開、めっちゃ見たいと両手を振り上げたのはボクだけじゃないでしょう^^;
くわえて2getherではTineの友人役をやっていたRain役のPluemさん。
このシリーズのほうが数倍印象に残るいきいきとした演技をしているな。
と感じています。
と、ここまで。
待て次号!