どっちが先に「惚れた」というか、さぁ競争だ!
常にガチのライバルであり、相手を打ち負かすことを求められてきたPatとPran。
「競う」という体裁を取らないとスキンシップもままならないのは、少しかわいそうな子たちだなと思う一方……。
視聴者的には今回はなかなかに至福眼福な回でした。
チューすらシリーズ通して1、2回というマイルド志向のGMM作品の中。
今作品の「やるとなったらガッツリやっちゃいますともさ!お見せしちゃいますともさ!」という態度はすがすがしい。
この7話でもラストはちゅーの連射攻撃。
ここまで連射攻撃されちゃうと、眼福というより「こいつらあほか(ニヤニヤ)」とコメディに昇華してしまうのだな、という発見がありました。
というわけでBAD BUDDY 第七話の感想を
画面にSophomore Yearと表示されたり、ぬいぐるみが現れたりと要所要所に「I told sunset about you」「I promised you the moon」の影響が垣間みえた第7話。
序盤、少し驚いたのはPat妹のPaちゃんがノーメガネになったこと。オシャレ感なしの黒縁メガネがむしろ可愛かったのに普通の美人になってしまって、ちょっとがっかりしたのは僕だけではない……と思いたい。
このPaちゃんも大学生になりPatと同室で暮らすことになったので、2人の活動にさらなるカセがかかるのですが、そんなことはものともせずに全編これイチャつき仕様の展開。
ノロケが全編にわたって続いたらうんざりしそうなもんですが、2人のノロケは相手に「好き」だと言わせるための競争という体を取っている。
Pran選手の「はい。あーん」攻撃に一瞬Pat選手が絡め取られるかと思いきや、軽やかにいなしてノロケ終了。
そして決着は次のラウンドへ持ち越されるを繰り返すのでシーンの甘ったるさにも関わらず、胃もたれしない。
料理人の力量を感じ取れる構成です。
「どっちが先に惚れたというか」対決にダシとして使われるのが、直近2話で戦闘力的にたいしたことない恋敵(男女1名づつ)をしてきた2人。
もしかしてLの人?と思わせる描写があったPatのかっての想い人・Inkさん。
こちらももしかしてPranのことが好きなのか?と思わせる部分のあるWaiさん。
この2人が、いいように相手にヤキモチを焼かせるために使われていて、シーンとしては笑えるんですけど、いずれ全てが明るみにでた時(特に)Waiはめちゃくちゃ傷つくだろうなぁ、怒るだろうなぁ、という部分が気にかかります。
いずれ来るだろう、両親+両グループから総スカンを食らう展開には(中々な鬱展開な予感がします)重苦しい気分になりますが……。
ま、とりあえずこの7話に関していうならまだまだお楽しみはおわらない。
これまでも数多くの愛情表現の方法が編み出されてきましたが、ここでさらに新機軸。
コットン使ってお肌ナデナデ。なんならお顔にハート描いちゃう?
という、かって見たことのない愛情表現がタイBLの歴史に爪痕を残すことになりました。
これ。たぶん化粧水のPRも兼ねたシーンなんだと思うのですが、内容に興味が全部向いちゃって個人的には印象に残ってるのは化粧水より、コットンの方。
いや、なんなら印象に残るのはスルスルと頬をなぞる2人の指とその表情で、スポンサー的にこれでいいのか?
という思いがしないでもない。
が。一視聴者的には、これまでに見たことのない思わず口元の緩むフラーティングを見せていただきました、ありがとう!
という感じです。
新学期始まって早々に舞台(なぜ舞台?学部的にインスタレーションとかじゃないのか?というツッコミもあるが気にしない)をやることになった建築学部の面々。
やる気のない役者をクビにしたPranは窮地に陥る。
のこのこオーディションにやってきたPatに代役を頼むも、無茶な要求をされて交渉決裂。かと思いきや……。
「好きなやつができたら、いつでもそいつを勝たせてやりたい」
とPatは代役を引き受けることに。
Pranは口に出さないけど。
これを言われて、あれをやられたら、まぁ負けは確定ですかね。
Patのこの決断が、どうやら工学部内での彼の立場に影響を与えそうだけど、それはまた別の話。
待て次号!