最終回なのに本編のほぼ70%くらいがForth&Beamのお話に終始。
制作陣、どんだけこの2人が好きなのよ!
ていう感じの
2moons2の第12話・最終回の感想を!
この作品は日本で配信されています。
配信状況はこちらのページからご確認ください。
11話についてはこちら。
とその前に。
今回はラストにNG集というかオフショットというか、撮影風景をまとめたエピソードが流れます。
その中に出てくるWayoとPha先輩の嬉し恥ずかしキスシーン。
ここ。
BenとEarthは、最低でも7回はキスさせられている事が、撮影終了の合図を告げるスレート(日本語でいうところのカチンコ)から読み取れます。
まずは引きで撮ったキスシーン。
照れる2人の右側にあるスレートのテイク数をごらんください。
テイク数というのは同じシーンの同じカットを何回撮ったかを表していまして、ここでは4と書いています。
つまりこの時点で彼らはもう4回はちゅっちゅっさせられているのです^^
続いて出てきたバストアップ。
ここではシーン番号は同じまま。
カメラのフレームサイズが変わったのでカット番号が2になって、テイクは1。
つまりこれがバストアップでのキスシーン一回目。
あわせてこの時点で合計5回ちゅっちゅっしてる、という事になります。
さらにさらにこのキスシーン。
本編で使われていただけでも4つのカットで構成されています。
カット1の引き
カット2のバストアップのツーショット
カット3のWayoの顔のクローズアップ
カット4のPhaの顔のクローズアップ
カット2から4まで全て一発OKを出したとしても最低7回。
スタッフ監視の中、男子と何度もキスさせられているわけで、Earth君がどえらく疲れていて、Pha先輩が「頑張ったね」とポンポンしてあげる理由がお判りいただけるんじゃないかなと思います。
ちなみにスレートからは
この撮影が行われたのは2月22日で、フレームレートは通常の映画撮影と同じ25Pだという事も読み取れます。
画面に情感があるのは、このフレームレートの効果もあるかもしれないなぁと思いました。
勉強になった^^
と、余談はここまで。
ForthとBeamの話をしよう^^
と、そうそう。
彼らのエピソードが始まる前に、申し訳程度にWayoとPha先輩の痴話喧嘩、その収束宣言が描かれましたね。
「お前だってもう大人なんだから、こういう事二度としないでくれ」と
めずらしーく先輩ぶったPhaさんの言葉に一応反省したWayoは
「ごめんなさい」
とあまり気持ちのこもった様子のない表情で謝罪をし(たぶん自己嫌悪で落ち込んでいるんでしょう)なぜか「許してくれますよね?Pha先輩」と小指をさしだす。
いい大人なんだから、そういう小学生みたいな事もやめましょうよ^^;
と思ったり……。
そしていよいよForthとBeamのお話が始まった!
地方の貧しい子たちのために学校を整備してあげようとやってきたForth達工学部御一行様と、お付きの医学部Beamさん。
常夏のタイランドでの外仕事。
暑さのあまり上着を脱いだForthさんは、ちびちびと行水をしてファンサービス。
若干下っ腹にたぷみを感じるのは、腰パン気味だからでしょうか?
とにかく自らの肉体に絶対の自信を持っているForth先輩は 、半裸のまんまBeamを探しに教室へ。
半裸のまんま近づいてペットボトルを差し出した。
少しでも学校に彩りをもたせようと、折り紙の花を飾り付けるBeamが子供の頃の事をポツポツと語り、それをただ静かに聞くForthさん。
さらに飾りを増やそうと腰をおろしたBeamの膝に頭を乗せるForth先輩。
「なにしてんだよ」
「疲れてんだよ。一日中運転して、ついたらすぐに仕事して」
「おちつける場所で休めばいいだろ」
「ここが一番落ち着くな」
ここ「サバイサバイワ」って言い方が可愛いですね。
しばし無言のForthとBeam。
がしかし、ここでForthの半裸攻撃がようやく効果を発揮した。
「お前、良い体してるよな」
「そそられた?(意訳)」
「休むなら休めよ!しゃべりすぎだよ」
と、そのまま結界でも張ったかのような2人だけの心地よい空間を築き上げる。
あまり大げさにかき鳴らさないBGMの効果もありますが、2人の演技がとにかく自然。
静かなのにとても臨場感のあるシーンになっています。
その後も2人のパートは続きます。
BeamのハンマーがうっかりForthの頭に直撃。
頭を怪我してベッドで寝ているForth先輩は、罪悪感にかられるBeamに「オレとつきあえよ、おいおい!」と交際を迫る。
どうやらForth先輩の中では、バイクの後部座席で強引に「つきあう」と言わせたアレはカウントに入っていなかったようですね。
今回はれて、医務室のベッドの上で交際OKのお返事をいただく事ができました。
窓の外から全てを盗み聞きしていた工学部の面々とサミーちゃん(役名は忘れた)も祝福の歓声をあげる。
なんてセクマイの恋愛に優しい世界なんでしょうか?
ここで終わってもいいはずなのに、2人のパートはまだ続く。
「俺たち、も〜つきあってるんだぜ!」
とBeamの手をつかみ、みんなの前で宣言するForth先輩。
しかしBeamがとっさにその手を外した事がForthさんの癇に障った。
不機嫌そうにその場を去るForth。
後をおいかけたBeamは「べつにお前と付き合うのを恥ずかしいと思ってるわけじゃないんだよ。そうだったら、最初からOKしないから」と
真面目な顔で弁解をする。
ブスッとした顔で聞いていたForth先輩は、しかし突然笑い出し「お前の反応を伺っていただけだよん」と言い出した。
この一連のエピソードもまた2人の役者の魅力が光ってましたね。
特にForth先輩は、屈託のない笑顔、すねた視線、憎々しげな表情と、くるくると表情を変え、その度に場の空気を変えてしまう。
そこに作為(演技臭さ)が全くないし、対するBeamさんも朴訥なビジュアルとも相まって自然な演技で受けるので、あざとさを全く感じません。
2moons2の成功の何割かは、Forth役のPavel君の魅力による所が大きいなぁと思います。
ま、こうして2人はどうやら晴れて公式にお付き合いを始まる事になったようです。
軽トラの荷台に2人で座り、くつろぐ姿は絵的に映えるいいシーンでした。
さて。予告でだいぶ見せつけていたMingとKitは最終話だというのにとても出番が少ないです。
セリフもありません。
がしかし。
短い中にも幸せの真っ最中にある2人の姿がギュッと詰め込まれて描かれていました。
ジムで2人がトレーニングをする。
というだけのシーンにも関わらず、このカップルの愛らしさがきっちり表現されています。
個人的にはとてもいいなと思ったのは、Kitがアブドミナル(マシンを使った腹筋運動)に成功したMingにキスをする時に人目を気にするところでしょうか。
Kitっぽいアクションだなと思うんですよね。
MingとKitの魅力もまた、作品の成功にかなり大きく貢献しているなと実感できる。
短いながらも魅力にあふれてシーンだと思いました。
全方位、幸せで大団円で終わるのか。
と思いきや、なんと主役のはずのWayoとPhaに大どんでん返しが発生する。
しかもその引き金を引いたのはボクが大好きなPark君。
これまでの仕打ちを考えれば彼が(本当に彼がやったとして)ああいった行動に出てもおかしくはない。
Pha先輩は嫉妬のあまりに彼を小馬鹿にしすぎた印象はありました。
Wayoに「大人なんだから行動に責任をもて」といった当のPha先輩も、ずいぶんと子供っぽい対応をしていたよな。
とは思います。
というわけでまさかのクリフハンガーで終了して、シーズン3やる気満々の2moons2。
続編をやるといって立ち消える事も多いタイBL。
過度に期待することなく^^;
気長に待とうと思います。
もちろんボクはシーズン3を熱烈大歓迎しております。
というわけで。
読んでくれてありがとう!また別の作品で!