とりま兄貴を愛の巣から追い出すことに成功した2人。
2人だけの生活を再会させ、ワクワクのTINEさんはうっかり彼の携帯を見て(駄目!絶対^^;)驚愕。
「Your Smile by Sarawat」
と書かれたなにか(そのカットがないので)を見つけてしまう。
ここ珍しく描写が雑なので、ちょっと分かりづらかったのですが。
ようするにTINEさんがSarawatのスマホにあった動画ファイルを再生した所。
高校当時のSarawatさんが ← ここが重要。
「アイツ、これを気に入ってくれるかな」と言いながら誰かに曲を演奏する物だった。
Sarawat「彼女がいたことはない」って言っていたのに。
高校の時、歌をプレゼントするほど好きな人がいたんじゃないか。
「オレ、Sarawatの初恋の人じゃなかったっぽい」
と、TINEが不信感を抱き始める。
この前提がわかってないと11話のTINEの行動がいまひとつ符に落ちなくなる。
動画クリップなのにTINEさんが絵を見ない事。
短パン姿の出し惜しみで動画の中のSarawatが高校生だという事に気づきにくいのが、一瞬展開を見失う原因じゃないかと思いました。
そんな2gether The Series11話の感想
この作品は日本で配信されています。
配信状況はこちらのページからご確認ください。
第10話の感想は↓↓↓
過去の事なんてどーでもいーじゃん。
と、個人的には思うのですが、TINEさんはクイズにかこつけてSarawatの過去の想い人について聞き出そうとする。
「お前、彼女がいたことないって言ってたよね?好きになったこともないの?」
「あるよ」
「だれ?」
この「カイワ!(だれ?)」と切り替えすタイミングの早い事、早い事^^;
名前聞いてもキミ知らないでしょ?
って思うんですけどね。
めんどくなったSarawat。
酔ったふりして観客にお尻をむけ寝てしまう。
彼のすべてを知っておきたいのモードに入ってるTINEさんは
「好きな人のために曲を作ったんだろ?Your Smileはそうなんだろ!だろ!」
と、追及の手。
と、お尻のマッサージを止めませんでした^^;
が、Sarawatさんはきっとそれがきもちいかったんでしょう。寝たふりを決め込むのでした。
つかTINEさんScrubb好きを自認しているのであれば、この曲が彼らのものだという事に気づくべきじゃないのかな?
と、思ったけれどきっと演奏が始まる前にSarawatさんがスマホ奪い返したんでしょう。
そして本家、YourSmileはこちらだ。だん!
「オレ、Sarawatの初恋の人じゃなかったっぽい」問題はクラブの合宿にも持ち越される。
と、今回この合宿の過程を通して、久しぶりにGREENちゃんがそれなりに活躍。
初回の時は想像もしませんでしたが、GREENちゃんと部長、サブカプの一人だったんですね^^
同様に初回時に想像もしていなかったのがMilの扱い。
これこそサブカプ要員だと思っていたのに、まさかのメインヴィラン状態。
今回もTINEのためだけに単身合宿に乗り込んで、すきあらば2人の関係にくさびを打ち込もうとする。
どんだけSarawatに追っ払われても動揺せず自信たっぷりの態度をくずさない。
Drakeさんが、気持ちのいい悪役っぷりを好演しておられます。
この合宿の様子と入れ子になって描かれるのがManとTypeのエピソード。
この2人には特に流れがあるわけでもなく。
ManはTypeを運命の人だと思っていて、お近づきになりたいと思っています。
TypeはManが邪魔なんで、どうにかして排除したいと思っています。
という前提がポンッとまずあって。
さて、この2人が◯◯で一緒になりました。はいどうぞ!
という演劇でいうところのエチュードっぽい印象なのですが。
上に書いたようにキャラの目的がしっかりしてる事に加えて、役者さんもなかなか芸達者な方なので、純粋に2人のやりとりを楽しむ事ができます。
「本を読みに来た」と言いながら本を忘れてきて、めんどくさいからカフェにいた女性から本を高値で買うとか。
ドアの鍵が開いてたからって、勝手に中物色して修理しちゃうとか。
Manさんの行動は、Sarawat一味のおちゃらけ担当(しか一味にはいませんが)のキャラがしっかりこのエチュードっぽいシーンにも反映されています。
合宿のアクティビティの一つが植林。
SarawatとTineも仲良く2人で苗を植える。
もたもたしてる新妻に
「やろうか?」とSarawat。
「できるよ」
それを聞いた旦那様は、いそいそとなにかを書きはじめる。
「なにしてんだよ」
「名前をつけたんだよ。10年後に戻ってくるかもしれないし、その時どれが俺たちの木が分かるようにな」
「俺たち、10年も続くって本気で思ってんの?」
「ちがうかも。オレはお前とできるだけ長く一緒にいたい」
Tineがたぶん軽い気持ちで言った言葉に一瞬Sarawatさんの表情が曇るのがいい。
この箇所に限らず、この回、2人が互いの言葉や行動でちっさな傷を作ってく描写が散りばめられてました。
この回ではそれは大きく弾ける事はなかったけれど、今後の2人の先行きに不安を感じさせるには充分。
2人ともに互いにかすり傷をつける中、虎視眈々とMilが2人の周囲を徘徊してるというこの状況。
「お付き合い」という大きなゴールをクリアしてしまった後なのに、ドラマの緊張感が途切れていないのは、この2つが重なり合って不穏感をかもしだしてるからでしょうね。
この植林のエピソード。
日常会話っぽいナチュラル感のあるシーン。僕、大好きだな。いいシーンだな。
と思っていたら、Greenちゃんが「2人の木」を豪快に踏み潰していって大爆笑。
このブログではGREENをここまで好意的に扱ってきましたけど、このシーンで初めて殺意が湧きましたね。
画面の向こうに走り込んでって飛び蹴りくらわしたくなりました^^;
※追記
ここ。
実行犯はGreenちゃんではなく一緒に歩いていた部長の足でした^^;
Greenちゃん濡れ衣を着せてごめんなさい。
そして教えてくれたiwさん、ありがとう!
ここまで。
そしておそらくこのタイミングで無くしたんじゃないかと思うのですが、TINEはSarawatにもらったピックブレスレットをなくしてしまう。
これがどのタイミングでTINEの腕に戻るのか。戻らないのか。
脚本家の手腕が問われる展開です。
この後、肝試し大会的な物が執り行われ、策士のWatは部長と計略をめぐらせる。
晴れてTINEと2人組になれたと思いきや、奸智に長けたMilもまた同じ計略をめぐらせていた。
ではなくて。単にくじ引きのやりなおしでMilが勝利を得て、精霊のほこらまでの道を2人で歩く。
このほこら自体が部長が作った偽物で、このイベントはスリルを味わおうという部長の計画。
そんな事とはつゆ知らないTINEはビビっちゃって、うっかり祠を燃やしてしまう。
ライブの失敗以上の数々の失敗をわずか一話でやってしまったTINE。
「ボクってホント駄目な子なんだ。最近ちっともいい事ない」
と落ち込んで、一人ほこらを直して、お祈りをする。
からの「タイドラあるある」
道に迷って、電話のバッテリー切れて、足をくじいて、雨にふられて(これはレアケース)みんなで探して、当然ながら旦那が見つける。
廃棄されたバスで雨が止むのを待つ2人。
「最近いい事がなかったし、これ以上悪くしたくなかったから(ほこらを直しに行ったんだ)なのにまた問題を起こしちゃった」
としょげるTINEに
「あの祠は部長がつくったフェイクだよ」と種明かし。
しかし、種明かしはこれ一つでは終わらない。
最近、いろんな事が上手く言っていないのは全部、オレが願った事のせいなんだ。
「お前にもう一度あえたら、これを見せるって祈ったのに」
と例のYour SmileをTINEに見せる。
この演奏は高校時代TINEに一目惚れした(おそらく)その夜に。
話した事も、名前すらも知らない同い年の少年、つまりはTINEにむけて演奏されたものでした。
なんてノロケだよ!まったく!
と、こちらが苦笑する間すら与えず「その後ScrubbのすべてのコンサートにTINEを探すためだけに行った」と告白。
この一味は靴すり減らして人探しするのが好きな人達ですね^^;
「祈ってくれたからこうしてまた出会えたんだし、良かったよ」というTINEに「でも祈りは俺たちを引き合わせくれただけなんだ」とさらなる告白。
長すぎるので、はしょりますが^^;
1話と2話でツンツンしていたSarawatさんが裏側でどんだけデレていたか。
TINEとの縁を保ち続けるためにどんだけ策を張り巡らせたのかが映像とともに明かされました。
「アイツを見つけた!見つけたんだ!一目ぼれしたって言っただろ!ソイツだよ!すっげー好きなんだ(意訳)」
さぁ皆さん。1話をもう一度ご覧ください。
この人。この鉄仮面のような無表情の裏側で、こんなにはしゃいでらっしゃったんですよ?
んだよコイツ。
コミュ障じゃなくて究極のツンデレっ子だったんじゃねーかよ^^
かわいすぎるじゃねーかよ。
と、ボクは思ったのですが。
GREENちゃんなんて足元に及ばない超絶ストーカーぶりにTINEは引き気味に見えましたね。
ずっと一目惚れしてた相手にその態度はさすがに変ではないか?
と、ちょっと演出に違和感を感じていた部分をこの11話で大部分補完しました。
毎回Scrubbの曲からドラマの内容にあった物を選び物語に組み込んで、さらにはスポンサーの商品を進行上違和感を感じさせずに「どやっ」て紹介をする。
そのすべてをしれーっとやってのけてしまう脚本家の技量にため息が出ます。
星がきれいだという設定の割に、月しか見えない夜空はまぁマイペンライということで^^;
このエピソードはおしまい。
待て次号!
2020.10.30.追記
タイBLとして爆発的なヒットを記録した2gether。
その原作小説が日本語訳にて発売されました。
ドラマとの違い、映像作品では描ききれない内面描写など比較してみるのも面白いのではないでしょうか?^^