前回の流れでハードな展開が予想されていたので、もうないだろうと思っていた萌えパート。
回想という形で今回も登場してくれました^^
さすがなファンサービスです。
7話で描かれた『隊長泥酔キス未遂、Tianがっかり事件』の翌日。
朝食のテーブルを囲むPhupha隊長とTianさん。
長年寄り添ったカップルみたいな空気をまきちらし、レンジャー達の待機所は、山間のロッジ風高級リゾートのような美しく穏やかな空間に。
地域の有力者をこらしめたので「もう安心だ」という隊長に「これで、僕が隊長を煩わせることもなくなるね」とTian。
隊長、ちょっと狼狽しちゃって(図体に似合わぬアタフタっぷりが隊長のカワイらしいところだ)「別にこのままいてもいい」と言う。
「ここは学校からも遠くないし、電気も水も通ってる。快適にすごせるはずだ」
「……。それで?」
「ここにいたいのかと思ったんだが」
「それは質問?それともご招待?」
完全に手玉にとられちゃってる隊長は「さっさと飯食って出かけよう!連れていきたいところがあるんだ」とごまかそうとするけれど。
昨日もお預けをくらったTianさん、今朝こそは「もう逃さない!」と攻め続ける。
「はっきり言ってよ。隊長は、僕にここにいて欲しい?」
「ああ。準備の時間が取れるから子供たちの教育にもいいはずだ」
「それだけ?(じゃない事を知っていて、笑みを浮かべて)」
「家に帰って、マッサージをしてくれる誰かがいるのは、悪くない」
元政治家の御曹司をマッサージ要員として自宅に置く、というのは確かに贅沢な感じがしますね。
「さっさと飯食え」「お腹いっぱいだよ」というやりとりを経て
「じゃぁ行こう!見せたいものがあるんだ」
と切り出し、目隠しを取り出す。
こうして時間は7話のラスト=8話の冒頭に繋がってしまうのでした。
あぁ哀しい。
ありえない程にオロオロする隊長を見ていると。
指輪でも出してきて「Will you marry me?」とカパッとして、Tianうっとり、涙目で抱き合って、オムレツの香りのするキスをする。
そして2人は山間のロッジみたいな家で、互いにマッサージしたりされたり、しあったりしながら末永く幸せに暮らしましたとさ。
The End.
という別の世界線に行ってしまえばいいのにな。
と思いました^^
この回唯一のMomentを、一番最後に持ってきた構成がいいですね。
これ以上ない幸せそうな2人が描かれていても、僕らはここが「2人の気持ちが最も近づいた瞬間」という認識でこのシーンを見る。
これから起こることを知らずに見たら「Mooooooooment!」とクッション抱きしめてのたうち回るようなシーンなのに、やはり切ない。
それを狙ってか。このシーンでは終始、物悲しくも美しい曲がついていて、2人が交わす甘々のやりとりに哀しい予感を漂わせています。
僕が8話で最も好きなのはこのシーンでした。
さて。
これ以降は、主人公の印象を大きく変える重大なネタバレを前提に先を続けます。
まだ序盤なの!興味はあるけど見てないの!
という方はここでお別れした方がいいかもしれません。
世の中知らない方が幸せなこともあるよ。
というわけで、チェッガン!
『A Tale of Thousand Stars』の第八話の感想を
第七話↓↓↓
さて。
8話のあらすじをサクッというと「Tianの車がTorfunをはね、結果Torfunは死んでしまった。しかもその心臓はTianに移植され、結果彼は生きている」
という事を隊長含む、村人全員が知ってしまって、一転、村中から総スカンを食らうという流れです。
朝方には「ここで一緒に暮らそうぜ」と言ってくれた隊長すらも「もう俺のところにいる必要はないだろう」と出ていくように言い放ち、Tianは一人の小屋に戻って嗚咽する。
絵面だけ見ると「可哀想に」と思えてしまいます。
この人のこういうところホントズルいですよね。加害者側なのに、やたら庇護欲を刺激する^^;
そしてやはり僕は村人の怒りの方に気持ちが寄るのです。
自分たちが慕っていた人が亡くなったという衝撃のうえに、その責任の一旦が自分たちが好感を持って迎え入れようとしていた青年にある。
そしてその事をずっとこれまで黙ってた。
一方、彼は村のためを思って色々奮闘してきた(逆効果になることも多いけど)。
たぶん彼はいい人だ(と思う)。
でも彼は、自分のせいで前任の教師が死んだ事を黙ってた。
言うべき事実を言わないで、人の懐深くに飛び込んできたこの青年をどう評価するべきなのか。これからどう接するべきなのか?
「容易に許すことができない」事実を「心の底から嫌いにはなれない」程、仲良くなってから切り出して、気持ちの置き場に困る状況に周りの人を追い込んだのが、Tianの最も卑怯なところだと思う。
肝心の「誰がTorfunを跳ねたのか」も今回ついに明かされました。
体調悪すぎのTianが、後輩らしき友人(Prem)に「俺の代わりに」と鍵を渡して、その彼が跳ねた。
という事のようです(現時点では)。
この事実は正直最も「解せない」ですね。
というのもこの彼。
1話でTianがリハビリが嫌になって家を抜け出した時にも、のうのうと酒飲んでますからね。まるで悪びれた様子もなく。
車の話が出た後ですら、Tianに酒薦めてますからね。
金で事件を揉み消したからシャバに出てるっていう事なんですが、それにしたって、人轢き殺しておいて、良心の呵責に苛まれない事って……。
あるの?
上流階級に属する人は、貧困層の命なんて歯牙にもかけない。
ということなの?
そういう外道と仲良くするほどに当時のTianは荒んでいたんだ。
という事だと解釈したいところですが、この一連の事件には、Tianの親友でもあるTulも絡んでいるんですよね。
意識不明で、自分の車が人を殺したという事実を長らく知らなかったTianはまだしも、Tulは早くから全てを知っていたと思うんですよね。
それでいて、チェンマイでTianにあった時のあの笑顔ですよ?
別にTulは事故の当事者ではないわけで、彼が責任を感じて沈んでいる必要はないと思いますけれど。
にしても。
ここまでの展開で、Tian側の人間が「1人の女性の未来を潰した」という事に、良心の呵責を感じている素振りがまるでない、というのはどうなんでしょうね。
このPVを見てしまったら、僕はTorfunに開かれていた未来に想いを馳せてしまうし、それを奪って何事もないような生活をする人たちには、隊長じゃないけど
「こいつらぜってーゆるさねー」
という気分になるわけです。
นิทานพันดาว (ทอฝัน Version) Ost.นิทานพันดาว 1000stars - Aye Sarunchana
他のメンツは置いておいても。
親友ポジションのTulは、常識的な人の心を持っていないといけないんじゃないかなぁ。
これも実はミスリードなんじゃないの?
ホントは悪友も車転がしてないんじゃないの?
と思ってるんだけど、どうなんでしょう。
Tianだけは自分の罪と向き合おうとしてるんだ(個人的にはそれでも描写が足りてないと感じます)というのがせめてもの救いではありますね。
待て次号