タイBL、タイドラマに浸かる日々|サバイなブログ

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A Tale of Thousand Stars 第2話「Tian。謝れない子」の巻

 心臓移植で一命を取り留めた上流階級のご子息様Tian。

もらった心臓の持ち主・Torfunが国境地帯にほど近い山岳部の分校で教師をしていた事を知り、彼もまた同じ場所で分校の教師になろうと決める。

 

英語ではVolunteer Teacherと訳されていて、ついつい無給で働くインターンのような物かと思ってしまいがちですが、厳密には「志願者」であり必ずしも無償であるわけではありません。

実際、Torfunにも(おそらく)Tianにも給料が支払われているようです。

 

 

 

さて「志願教師」とでもいうべき存在が、実際のところタイでどの程度メジャーなのかは分かりませんが。

モチーフという点でいうと「すれ違いのダイヤリーズ」というタイ映画で大きく取り扱われています。

どん!


『すれ違いのダイアリーズ』予告編

この映画は本国で大ヒットを記録したうえ、米国アカデミー賞の最優秀外国語映画賞にもノミネート。

 

日記という小道具。

その日記を通して前任の教師の人となりを知る。

 

という流れも分校の雰囲気もおんなじで、今作にも大きな影響を与えている事がうかがえます。

日本でも公開されていまして、各種映像配信サイトでも視聴できます。

すれ違いのダイアリーズ

すれ違いのダイアリーズ

 

あまり成り手がいないであろう分校の教師といえども「きました!はい教師です!」というわけにはいかなくて^^;

Tianはどうやら秘密裏に計画を練っていたようです。

この秘密裏に計画を進めていた部分が明かされるのが2話の冒頭。

一話ではこの部分をまるっと省略「気持ちの高ぶりにまかせて、旅に出た」かのような演出をしています。

  1. 主人公を早々に(一話のうちに)ドラマのメインとなる地域に行かせたかった
  2. 主人公が感情的に盛り上がっている状態(つまり見ている人もワクワクしてる状態)を保ったまんまクライマックスに持ち込みたかった
  3. ドラマの中心となるTianとPhuphaの出会いをクライマックスに持って行きたかった

あたりがこの構成になった理由かな?と思います。

一話では「新しい人生に向かって歩み始める」Tianのワクワク感を優先させ。

2話では冒頭に「君は現実を甘く見すぎてはいませんか?」という釘をさし、ドラマのリアリティを補強したように感じます。

 

個人的には2話冒頭。

「メイドがいない生活すらしたことのないおぼっちゃまが、内申目当てに行っても(実際は違いますが)現地の人を煩わせるだけ」

とストーレートにTianの甘さを指摘するシーンを見て、このドラマへの好感度がさらに高くなりました。

 

タイBL『A Tale of Thousand Stars』の第二話の感想を

第一話↓↓↓

rukacchii.hatenablog.com

 

ともあれ、おぼっちゃまはチャンマイからさらに車で山奥の村へと向かった。

 

具体的な場所には言及されてないと思うのですが「国境が近く、危険地域にも指定されている」場所だとの事。

この「危険地域」という言葉を聞いて「なにがどう危険なのか?」が、海に囲まれた国の日本人の僕にはどうしても直感的に理解しづらい 。

隣国と領有権争いをしているのか、それとも不法移民が多いのかと思っていたのですが、どうやら詳しく言及されないこの立地は、薬物汚染で有名で、薬物がらみ、加えて不法入国者がらみで治安が悪く、時折銃撃戦も発生する。

という事のようです。

 

こんな感じの立地なので軍隊やら国境警備隊やらが近隣の村の警備にあたっているが、ドラマの舞台になるPha Pun Daoを警護しているのは、Phupha隊長率いる(おそらくは)森林警備隊?ということのようです。

森を守る人たちが銃持って交戦するのかな?という疑問がまたも島国日本の僕なんかの頭にはよぎるのですが、自警団みたいなものなんでしょうね。

 

不肖のドラ息子がギャンブル生活から足を洗ったと胸をなでおろしたら、危険地域で電気も水道もない生活をしてると知ったら、今度はお母さんの心臓が止まってしまいそうですね。

 

 

 

一話の最後で「「軍人と勘違いする人もいる」Phupaを一目見て気絶、隊長のたくましい腕に抱かれるTian坊ちゃま」という

Mooomeeeeent!

をご提供して「一応、この作品BL枠ですんで」という事をアピールしたこの作品。

2話も「濡れたシャツを脱いだ隊長。その裸体におぼっちゃまドッキリ」だったり

「気づいたら壁ドンされちゃってて、おぼっちゃまドッキリ」

というMooooomeeeeentが折々にぶちこまれます。

 

が!

現時点ではそっち側の展開よりも、新米志願教師としてまるで役にたたないTianお坊ちゃまの奮闘と失敗が主旋律になっています。

わりと軽めなトーンですがTianが教師としては、まるでモノになってない事は描かれている。

半人前なのを糊塗しようとしてフィールドワークにでかけるも、そこでも命に関わる大失態をやらかしちゃう。

あげく生徒を気づかうべきタイミングで、失敗しちゃった駄目な自分に浸っちゃう。

様子を見に来たPhupa隊長に謝りもせず、むしろ「僕をなじりに来たんですか?」と食ってかかる。

反抗期の中学生のようなすねた眼差しが、彼の幼さを強く印象づけることに。

 

番組のメイキングでTian役のMix君が「序盤の彼は傲慢(Arrogant)でワガママ」と言っていますけれど。

傲慢というよりは「ただ小生意気なだけ」という印象を受けます。

なにひとつ1人ではできないくせに口だけは達者。

なのに親の力でこれまではなんとかなってきた。

そんな自分が嫌いだけど、自分を変える方法が判らない。

ただ彼が「変わりたい」と思ってる事は伝わってくるから、もどかしい。

 

これがただ自分の自己実現のためだけにした事だったら、Tianの志願教師人生はここで早々に幕を閉じたんでしょうけれど、彼がここにいるのは自分のためだけじゃなかった。

志願教師になろうと思った理由を語る、過去の自分に励まされ、なんとか踏みとどまるラストシーンにはTianの表情の良さもあり、ちょいと泣かされました。

 

にも関わらず、その後のエピローグで「ありがとうございます」すら満足に言えないTianに微苦笑。

隊長とのBL展開のますますのご発展ぶりにも期待しているところですけど、Tian君が人間としてどこまで大きくなっていくのか。

そこにも期待しつつの

待て次号! 

rukacchii.hatenablog.com