仕込みの時間

2年目を迎えたフリーランスの映像クリエイター。フリーランスとしての悲喜こもごも、旅ブログ、そして少々のタイポップ、タイドラマなど。

祭モードに染まった頃に 〜高知よさこい旅日記(3)〜

3年ぶりのよさこいは、帯屋町から始まった。
とにかく長い。
一曲3分の曲を6回、7回。休むことなく踊り続ける。

初めてよさこいをやった十数年前、
この商店街で「1ダース(12回)」と言われた事がいまだに忘れられない。
しかも途中で。

気温は35℃オーバー。
塩分補給は大切だ、ということでひろめ市場の前にある、仮設のラーメン屋にて味噌ラーメンを所望。

f:id:rukacchii:20170814170226j:plain

んまいぃ〜!
汁一滴も逃すものかと完食し、いよいよ踊る。
沿道を埋める見物人の中、爆音浴びつつ、ひたすら踊る。
今年はチームのメンバーも少し少なめ。
まだまだ気持ちも上がりきらない。

間髪入れずに、京町で踊る。
こちら一回で踊りきり、さらに中央公園のステージへ。
ここまでほとんど休憩なし。
もちろん体調の悪いメンバーは一箇所二箇所パスしつつ……。

続いて追手筋。
バス移動がメジャーになりつつある今も、僕らは歩き。
ビールという名のガソリンを喉から流し込みたい気持ちもあるが、
さすがの暑さに自重して、かき氷などを食べつつ移動。

f:id:rukacchii:20170814171332j:plain

f:id:rukacchii:20170814170303j:plain

追手筋はクライマックス。
片道3車線。計6車線を祭りのために封鎖して、
合計2つの連がほぼ平行して踊る。
道は広く、帯屋と違い店から吹き込むエアコンの風も助けてはくれない。
陽射しのきつい昼の3時に、追手筋を踊る。割と全力で。

参加してない多くの仲間に途中で声をかけられた。
十数年のどこかのタイミングで一緒に踊った仲間たちと、
ほんの数分でも言葉を交わすのが楽しい。

高知城で踊った後は、菜園場に向かう。
タイミングを見つけ、ついに念願のアイスクリンをゲット。
滑らかな舌触りがたまらない。
が!

f:id:rukacchii:20170814171345j:plain

写真を撮ろうとして、一段目が落ちる。ショック!
また買おうと心に誓う。

菜園場を踊り終わった後は、まんが甲子園の聖地カルポート前でご飯を済ませ、
梅の辻へ。
ゆるく蛇行する大通りを地方車からのライトを浴び、踊る。

f:id:rukacchii:20170814170314j:plain

路面電車を乗りつぎ踊った枡形が、一日目のラスト。
合計8箇所というチームの最多タイだった。
ここまで来たら記録更新の9回目も行きたかったのが正直なところ。
でも暑さにやられ脱落者も多かったから、仕方ないところかもしれん。

メダルはついにもらえなかった。
続々と仲間が首からメダルの紐を提げる中、取り残されるのはやはり悔しい。

祭りのあとは特に親しい仲間4人で、ひろめ市場へ。
地元の仲間が馴染みにしている店で乾杯。

f:id:rukacchii:20170814170332j:plain

とにかく、かつおのたたきが、死ぬほど旨い。
薄くスライスしたにんにくとネギをぶあっついカツオの上にのせ、食べる。
牛肉ですか?と思える舌触りは何度食べても驚いてしまう。
これがカツオのたたきなら、都内に流通しているあれは一体なんなのだろう。


2日目は上町から出発。
歩道に並び、小さく踊る。昨日に比べても体感気温が高く、滝のように汗がでる。
高知駅はりまや橋商店街と踊った後は、旭へ向かうも、
会場コミコミなため、予定変更。
本日2回目の上町を踊る。

そしてついに、メダルをゲット!
金にもならず、仕事の役に立つわけでもない、よさこいのメダルをもらえた事に、喜びを感じる子供っぽさに少し気恥ずかしい物を感じたものの、
これは「今日という日を俺が存分に楽しんだ事の勲章なんだぞ!」と思い直して、
この喜びを素直に受け入れることにする。


やったね!

f:id:rukacchii:20170814170407j:plain

今日に限らず存分に楽しんだと実感できる日を、一日でも多く過ごしていきたい。

夕闇の中、再びの追手筋。
ライトを浴びて全力で踊る。溜まった疲れに潰れないよう、声を出しつつ、前へ前へと足を運ぶ。
海の日ができ、11日は祝日になったからだろうか。
桟敷席が満席だ。警備の後ろまで幾重にも見物客が連なっていて、純粋にアガる。
どうせ祭りはまもなく終わり。壊れる覚悟で全力で踊る。

f:id:rukacchii:20170814170417j:plain


締めは再びの帯屋町。
帯屋で始まり、帯屋で終わる円環が気持ちがいい。
が、長い。
中々前に進まない。
信号で止まり、前のチームに追いついては止まりを繰り返し、足踏みしながら、
その場で踊る。
追手筋からほぼノンストップで突っ込んだので、さすがに苦しい。
疲れた時こそ、声を出すのだ。
地方車のスピーカーから流れるチームの曲を歌いつつ踊り切り、
今年のよさこいは幕を閉じる。

「ようやく祭モードに染まりきったのに」という名残惜しさもあるけど。
その頂点で、あっさり終わってしまう位が、きっといいのだ。