仕込みの時間

2年目を迎えたフリーランスの映像クリエイター。フリーランスとしての悲喜こもごも、旅ブログ、そして少々のタイポップ、タイドラマなど。

瑞芳駅のリサイタル。果たして夜まで続くのか?〜台湾旅行三日目・昼間〜

天燈(ランタン)をあげるため十分へ向かう。「じゅうぶん」ではなく、シーフェン。

車站からメトロではなく、鉄道に乗り瑞芳駅へ。
ガムすら禁止のメトロと違って、こっちは飲食オッケーとの事。
コーラ飲みつつ車窓を眺める事一時間。

瑞芳の駅へ着いた。こちらは「ずいほう」ではなく、ルイファン。
瑞芳からは平渓線に乗り換えるのだが、駅のホームは既に観光客でいっぱいだ。

小腹も空いたし、こちらのブログ

はじめて台湾に行く30代男性におすすめの観光ルートを考えてみた – ちょっと台湾いってきます−台湾旅行ブログ−

で紹介されていたこのお店「福哥牛肉麺」にも行ってみたい。
電車を一台スルーして、瑞芳駅で途中下車を決める。

改札を抜ける前から、なにやら構内がにぎやかだ。
おいちゃんおばちゃんが喜びそうな歌謡曲が、駅の広場兼待合室から流れてきた。

f:id:rukacchii:20170617003431j:plain男2名、女1名のローカルドリカムグループによるリサイタルが開催中
オレンジ色のシャツを着たリーダーらしき兄ちゃんが、電車を待つ老若男女の軽い黙殺にもめげる事なく、場を盛りあげている。

歌声を背に瑞芳の街へ。
歩いて2分。「福哥牛肉麺」を見つける。

ローカル100%の食堂の佇まいに、少し怖気づくも、入店。
壁のメニューを指さした後は、店の外をぼんやりと眺める。

バイクのエンジン音がけたたましく響く交差点に、タイとの類似性を感じる。
東南アジアの国と日本を隔てている最たるものが、このバイクの音だろう。
東南アジアの道からバイクを消したら、日本とそんなに変わらないじゃないのかな?

的な事を、思ってる間に牛肉麺来た。

f:id:rukacchii:20170617003451j:plain
美味いが、うっかり大を楽しんでしまって後悔。量が多すぎた。
でもなんとか完食。

f:id:rukacchii:20170617002251j:plain

美食街なる屋台村的な物を少し冷やかし、瑞芳の駅へと戻る。
リサイタルは続く。いや、まだ始まったばかりという所かもしれん。

平渓線に乗りこみ、山の奥ヘ奥へと入っていって、十分駅へ。

f:id:rukacchii:20170617002311j:plain
わっと降りたつ観光客の波に従い、線路の脇に広がる屋台街を歩いていくと
赤いTシャツの少年に「ランタンをあげない?」といきなりつかまる。

諸葛孔明うんたらかんたらっていう三国志好きホイホイなペラ一枚の紙を見せられる。
天燈の色で効果が違うらしい。

フリーランスまもなく2年目にならんとする俺は、もちろん「仕事」を表す水色をチョイス。線路をまたいで反対側へ案内されると、別の赤Tシャツの少年が、慣れた手つきでランタンを広げる。

特に説明する事もなく、少年は行ってしまったが、隣の観光客(日本人)の見よう見まねで、叶えたい願いごとを書く。毛筆で。
改めて言われると結構、願いって出てこない。

表に。裏に。

f:id:rukacchii:20170617002336j:plain

f:id:rukacchii:20170617002358j:plain

「下世話な願いを書いてしまった」と少し後悔していると少年が戻ってきて、

天燈、ひっくり返して「ここにも書いて」と合図する。
4つも書くの?

日差しも強い中、じりじりと汗を書きながら、願いを書いた。

f:id:rukacchii:20170617003513j:plain

f:id:rukacchii:20170617004127j:plain

 

線路の真ん中に案内されると、赤Tが俺のスマホを奪っていった。

「持つ」
「カメラ目線」
「ひっくり返す」
「持つ」
「カメラ目線」

という単刀直入な指示を出しつつ、
少年は有無を言わさず天燈を持った俺の写真を撮っていく。

そしていよいよ天燈に着火(したのはもちろん、別の赤Tだ)
両手が塞がっていたので「飛び立つ様を写真に撮ることはできないな」と思っていたら、少年すごい!動画で飛び立つ瞬間を撮ってくれてた

youtu.be

グングンと空へあがっていく天燈。あっという間に青空の中に溶け込んだ。
この願い、叶いますように。

メインイベントは終了。
駅すぐの吊橋や、老街をふらつく。

f:id:rukacchii:20170617002419j:plain

タクシーで九份へ向かおうかとも思ったが1000元と言われ、大人しく瑞芳駅へと戻る電車を待つ事にした。

手羽先を食べながら。

f:id:rukacchii:20170617002441j:plain

そして再びの瑞芳駅。
駅の広場では、まだリサイタルが続いていた

f:id:rukacchii:20170617003523j:plain
2時間以上経っているというのに。
一体このリサイタル、いつまで続いているんだろうかと思いつつ、タクシー乗り場へ向かった。

九份?250元」

まだなにも言ってないのに、場所と料金は把握した。
「どのくらいの時間で着くの?」と英語で聞いたら「15分」と英語で返され、俺は車上の人になる。

うねうねと曲がりくねった坂道を登り、九份へ着いた。

f:id:rukacchii:20170617002519j:plain
まだ陽も高いのに、人手がすごい。
ほっそい道を上ったり、下がったり。
雲海で煙る九份からの町並みを、水墨画のように撮れんかな、と思い一眼のシャッターを切った

f:id:rukacchii:20170617002503j:plain

f:id:rukacchii:20170617002535j:plainf:id:rukacchii:20170617002552j:plainロケーションの魅力は確かに高いが、いかんせん人が多すぎる。
夜まで待つ気に、到底なれず、バスで九份を後にした。

乗ったバスは台北直行。
少し傾きかけた窓越しの陽射しに、うつらうつらしながら台北へ戻った。
瑞芳駅のリサイタルはこの夕暮れ時でも続いているのか。

それを確認できなかったのが、心残りだ。